最下位に沈む京都の加藤久監督(54)が、退任する可能性が出てきた。川崎F戦で0-1で破れ、3月27日磐田戦に勝って以降10戦未勝利(3分け7敗)。今井浩志社長は「(続投で)変わらない」と退任を否定したが、Jリーグ関係者は「京都はカンフル剤として(監督を)変える動きがある」と明かした。

 4季目の今季は2勝しか挙げておらず、このままでは4度目のJ2降格が現実味を帯びてくる。加藤監督は「(監督の)仕事が適切かどうかは、クラブが決める」と話す一方、「人間の本質を変えるのは難しい。クラブを変える難しさはある」と自信を失いつつある。

 07年に専務取締役を務め、翌08年には異例の8年契約を締結。京都と長期契約を結んでいるため退団はしないが、低迷が続けば、8月初旬にも監督職を離れる可能性はある。後任には昨年S級ライセンスを取得した元日本代表DFの秋田豊コーチ(39)の昇格が有力視されている。