コンサドーレ札幌U-18所属で16日のJ2甲府戦で高校生初の得点を挙げたMF三上陽輔(18)が、24日の次節アウェー富山戦まで帯同延長することが17日、決まった。当初は甲府戦で終了する予定だったが学校側との交渉の結果、がけっぷちの一戦に若きホープが残れることになった。

 この日は3位福岡が勝ち、勝ち点を52に伸ばした。富山戦で札幌が引き分け以下、福岡の勝利以上で昇格の可能性が消える。自力で生き残るには勝ち点3が必要だけに波に乗る三上の帯同延長は追い風だ。三上自身も「まだ課題はたくさんあるが、またチャンスがあるのなら練習からアピールしていきたい」と前を見据えた。

 石崎監督も18歳の新たな才能を見いだした。公式戦ではサイドハーフも、練習ではサイドバックやボランチなども試してきた。甲府戦の後半途中にはFWで起用し「FWも悪くない。センターバックとGK以外はどこでもこなせる。いろいろやった方がプレーの幅も広がる」と伸びしろを期待。終戦危機の札幌だが、新たな希望も見えてきた。