清水の長谷川健太監督(45)が「タイトル奪取」のみに集中した。来年元日の天皇杯決勝鹿島戦(午後2時=国立)に向け30日、約1時間の調整を行った。現体制での三保グラウンドでの練習も、この日を含め、残り2日となり「ここに立つのも、あと2回だね」と、穏やかな表情を見せた。泣いても笑っても残り1戦。「最後は全員の思いを込めて戦いたい」と、6年間の集大成にする。

 優勝チームには来季のACL出場権が与えられる。だが指揮官は「それは副産物。タイトルを取るということが一番大事」と、あくまで優勝のみを求めた。長谷川体制ラストゲームは、過去リーグ3連覇を達成し、同杯でも3度の優勝を誇る鹿島が相手になる。「最高の相手とやれて幸せ。これ以上にない状況。最後に、国立の演台にのぼれるようにしたい」と、元日の国立でカップを掲げることを誓った。