なでしこリーグのINAC神戸が来季新戦力として、高校生NO・1FW京川舞(宮城・常盤木学園高3年)を獲得することが、2日までに決まった。

 京川は6日に開幕するU-19(19歳以下)アジア女子選手権に臨むU-19女子日本代表のエース。今季のチャレンジリーグEAST(2部相当)では24得点で2位に12点差をつけて得点王を獲得。優勝の立役者となった。ポストプレーなど万能で、攻撃力を高める即戦力として期待される。

 また同代表で、同じ常盤木学園高3年のMF仲田歩夢(あゆ)の獲得も決定的となった。左サイドからのドリブルを得意とするレフティー。2人は8月上旬にINAC神戸の練習に参加し、同3日の練習試合では京川が3得点、仲田が1得点を挙げるなど力を発揮した。MF沢ら7人の代表選手との連係も確認済みだ。星川敬監督も「将来、絶対なでしこジャパンに入ってくる。来てくれるなら2人とも獲得したい」と熱烈ラブコールを送っていた。

 一時はDF鮫島(モンペリエ)ら代表クラス獲得も狙っていたクラブ幹部も「将来性豊かな若手を獲得して長期的な黄金時代に」と未来のなでしこを強化ポイントに挙げていた。

 ◆京川舞

 きょうかわ・まい。1993年(平5)12月28日、茨城県小美玉市生まれ。KASHIMAレディースSCなどを経て宮城・常盤木学園高入学。昨年9月のU-17女子W杯ベネズエラ戦でハットトリックを達成するなど、各年代代表で絶対的エース。161センチ、52キロ