Jリーグが、被災地へ6億円以上を寄付したことが27日、分かった。Jリーグは昨年3月11日の東日本大震災の後、各試合会場などで募金活動を実施し、Jクラブもそれぞれチャリティー活動を精力的にこなした結果、昨年3~11月に6億811万5935円が集まった。

 Jは6月の実行委員会と理事会で、寄付金などは日本赤十字社を通じて復興資金などに充てることを承認しており、既に寄付済みだ。まだ12月分の寄付額と、年間支援物資額の総計は出ていないが、トータルで7億円相当を超える金銭や物品が被災地に渡った。

 J幹部は「今季も募金やチャリティー活動を含めてどんな形でやるかを現在、事務局内で協議している。今年は、もっと目に見える形で復興資金を使えるかも検討している」と話した。被災地に住む青少年育成のためのグラウンド整備や体育館建設資金の援助など今後、詳細を詰めていく。

 また、震災から1年となるJ1開幕戦の3月10日と、J2第2節の同11日には、試合前に黙とうをささげる予定だ。同幹部は「時間の経過とともに被災地の方々への思い、復興を目指す気持ちは、記憶から薄れることもある。Jとしては変わらず復興を支援して、日本全体が考えて行動しているというメッセージを発信し続けたい」と話した。

 Jの力は億単位の金額以上のものがある。日本国民への強烈なメッセージ、世界のサッカーファミリーへの呼び掛けなど、Jができることは、計り知れない。