なでしこジャパン復帰を目指すFW丸山桂里奈(28)が、千葉を退団する可能性が高くなったことが11日、分かった。丸山は昨秋のロンドン五輪最終予選・中国戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、全治6カ月の重傷を負った。現在は代表復帰を目指しリハビリ中。その過程で移籍先を探すのは厳しい選択だが、あえていばらの道を歩むことになった。今週中にも正式に発表される。

 ロンドン五輪を前にした大事な時期に、なでしこジャパンを支えてきた切り札の退団が濃厚になった。

 関係者によると、丸山はさらなるレベルアップを目指し、あえて新天地を求めることになった。この時期の移籍はリスクもあるが、他の関係者によると丸山側は以前から新たな可能性を求めていたようだ。

 丸山にとっては重大な決断だ。昨年9月、ロンドン五輪アジア最終予選の最終戦で右膝前十字靱帯を損傷。全治6カ月の重傷で現在もリハビリを続けている。そんな中での退団は危険性を併せ持つ。さらに現在リハビリを行っている国立スポーツ科学センター(JISS)を全面的に頼っていることから、ケガが完全に治るまでは関東圏を離れられない制約もあるという。

 丸山は昨年7月のW杯ドイツ大会では、スーパーサブとしチームを支え準々決勝ドイツ戦では、途中出場ながら延長後半に決勝ゴールを決め勝利に貢献。これで勢いに乗り初優勝をぐっと引き寄せたと言っても過言ではない。

 さらに、その明るい性格で芸能界からも注目を集め昨年、大手芸能事務所ホリプロとタレント契約を結びメディアへの露出も激増。天真らんまんなキャラクターや愛らしいルックスも手伝ってテレビでも引っ張りだこになった。

 なでしこジャパンでは、先月21日、MF阪口夢穂(24)が新潟から日テレに電撃移籍を果たしたばかり。W杯優勝→五輪優勝という史上初の快挙を目指し、丸山も自らが納得いく環境を探す。