JFLの藤枝MYFCに加入した元日本代表DF市川大祐(32)が1日、チームに合流した。練習冒頭のパス回しに参加し、その後は軽めのジョギングで調整。右ひざの手術を来週中に行うことを明かし、早期復帰を目指してリハビリに専念する決意を示した。

 全体練習初日、冒頭にチーム全員で自己紹介を行うと、市川はそのままパス回しに参加した。その後はFWアランとともに別メニューで約30分間のジョギングを行った。練習後には積極的にコミュニケーションを取るなど、初日からチームに溶け込み「まずは名前と顔をしっかり覚えないと。今日はサッカーができる喜びを感じることができた。これからがすごく楽しみ」と笑顔を見せた。

 しかし、JFLデビューはずれ込むことになった。「去年から違和感はあった」と、右ひざの手術を来週中に受けることを決断。3月10日の開幕戦出場は絶望的となったが、早期復帰を目指してリハビリに専念する。過去、斉藤俊秀監督(39)も同様の手術を受けた経験があり「ひざのクリーニングをするだけ。僕の場合は1カ月ちょっとで戻ってこられた」。入団前から市川本人と何度も相談し、早い時期に手術を行うことを決めた。

 市川はこの日もパス回しで軽快な動きを見せるなど、プレーに支障はない。それでも、手術を決断をした理由について「少しでもいい状態になってチームの力になりたかった」と説明した。

 手術後の治療とリハビリはチームに同行しながら行っていく予定だ。「とにかく選手と話をして特徴を知っていくことが大事だと思う。意欲的な仲間と目標を達成したい」と市川。開幕には出遅れるが、不安要素をなくし、ベストコンディションでピッチに戻ってくる。【神谷亮磨】