南アフリカの警察当局は13日、北中米ワールドカップ(W杯)の同国代表MFジェイデン・アダムズの遺体が今週末にケープタウン市内で発見されたことを受け、同MFの死について捜査を行っていると発表した。AP通信が報じた。

25歳だったアダムズは、南アフリカにとって初となるW杯決勝トーナメント進出に貢献してから2週間後に死亡した。死因を公表されていない。

警察当局はAP通信に送付した声明の中で「ケープタウン中央警察は、土曜日(11日)に25歳の男性の遺体が発見されたことを受け、捜査のための死因究明手続き(検視)を開始した」と述べ、「本件に関する状況は現在捜査中である」としている。

遺体は11日午前11時頃、ケープタウンのスコチェ・クルーフ地区にある敷地内で発見されたが、それ以上の詳細は明らかにされていない。

アダムズの父、ファニト・アダムズ氏は12日に南アフリカのテレビニュース局eNCAに対し、家族は検視結果を待っている状態であり、葬儀の予定はまだ立てていないと語った。

アダムズ氏は「ご承知の通り、あまりにも早すぎる死だ。家族は現実を受け入れることに苦悩している」と述べ「前を向いて生きていくのは容易ではない。周囲は時間が経てば楽になると言うが、そうはならない。ただ、この悲しみと共に生きていく術を学ぶだけである」と語った。

南アフリカは今回のW杯で史上最高のパフォーマンスを見せたが、アダムズは1次リーグ全3試合に出場。6月28日に行われた決勝トーナメント1回戦・カナダ戦(0-1で敗退)には出場していなかった。

南アフリカのゲイトン・マッケンジー・スポーツ相は、祖母の訃報(ふほう)を知った数時間後に1次リーグのチェコ戦に出場したアダムズの精神的な強さを称賛した。マッケンジー氏は当局が捜査を行っている間、一般市民やメディアに対して「自制と思いやりのある行動」を求め、アダムズの死因について臆測で発言しないよう求めた。

11日に行われたW杯準々決勝のイングランド対ノルウェー戦、およびアルゼンチン対スイス戦では、アダムズへ向けた黙とうと哀悼の意が捧げられた。