仙台出身の浦和MF青山隼(23)が、「19人目の男」に滑り込んだ。29日のアウェー仙台戦に備えて浦和は28日に現地入りした。通常のアウェー戦はベンチ入りする18人を帯同するが、ペトロビッチ監督は今回、19人目として青山を帯同することを決断した。

 右太ももに不安を抱えるMF山田暢久(35)の控えとしての遠征メンバー入りだが、前節名古屋戦に途中出場し、守備での貢献を認められての帯同でもある。同監督は「ベンチ入りはもちろん、プレーをする可能性もある。山田の状況が分からないから、今日明日で判断をする」。

 さいたま市内での前日練習で主力組に入った山田暢の右太ももからふくらはぎにかけてテーピングされていた。名古屋戦後、別メニューで調整をするなど不安が残る。状況によっては青山が、出身地で移籍後初の先発出場の可能性もある。「(仙台)出身者として気持ちを入れて、一生懸命プレーする姿を見てほしい」。少しずつ日常に戻りつつある地元に、自らの勇姿でさらに力を届ける決意だ。【保坂恭子】