J2札幌は30日、ブラジルのサンタエレナに所属していたFWジオゴ(28)を完全移籍で獲得したことを発表した。187センチ、82キロの大型FWを補強しJ1昇格へ向けた攻撃力アップを目指す。契約期間は8月1日から来年1月1日まで。8月4日の練習から合流予定で、早ければ同14日富山戦(富山)での出場を目指す。また、MFアンドレジーニョ(26)がオーストラリアAリーグのパース・グローリーに移籍することも発表された。

 ニューパワー融合で、上位進出を狙う。ジオゴは04年にブラジルの強豪フラメンゴにも在籍した点取り屋。高さと体の強さを生かしたポストプレーが持ち味で、個人技での突破力も兼備する。今季の札幌は17試合を消化し15得点14失点。守備陣は安定しているが得点は1試合平均0・88得点と苦戦。リーグ中断明けの富山戦以降、新助っ人の爆発力で巻き返す。

 昨年ブラジルでプレーを見た三上大勝強化部長(39)は「今は横野や内村が頑張っているが、プラスアルファとなる得点力を期待している」と説明した。昨年も補強リストにあったが資金不足で断念。5月いっぱいで前所属サンタエレナを退団しており、移籍にかかる費用が抑えられたため獲得に動いた。背番号は、移籍が決まったアンドレジーニョの11番が有力となっている。