「3年連発弾」で窮地を脱する。山形は18日、天童市内で大宮戦(20日)を見据えた紅白戦を行った。FW古橋達弥(30)が主力組の2本目に出場。本番では後半からの起用が濃厚となった。J1での過去2季、大宮戦では必ずゴールを決めた。特に昨季は、自身唯一のゴールがオレンジ軍団から挙げた1発。「相性が悪いとは思わないし、点を取っているイメージもある」と今年も得点のにおいを感じている。

 6月11日の鹿島戦で右大腿(だいたい)二頭筋を肉離れし、戦線を離脱した。約2カ月かかる見込みだったが回復は早く、7月下旬には戻ってきた。「いい感じになってきている。いつでも行けるように準備もできている」(古橋)。

 「点を取らないと生き残れない。とにかく勝っていくだけ」。焦りはない。ベテランは、自分の役割をしっかりと理解している。【湯浅知彦】