前清水GKコーチでJリーグ草創期から清水GKとして活躍した真田雅則さんが6日朝、静岡市内の自宅で亡くなっているのを発見された。43歳。死因については不明。この日夜、清水の竹内康人社長が会見し「夕方、ご家族から連絡をいただいた。詳細については確認中です」と繰り返した。

 真田さんは清水商、順大で全国制覇を経験。全日空からJリーグが発足した92年に故郷に誕生した清水に移籍。以後04年に引退するまで145試合連続出場や66完封の記録を残した。

 昨年まで千葉のGKコーチを務め、今年からゴトビ新監督体制の同コーチとして古巣に戻った。若いGK陣を指導する一方で、体調も優れなかったようで、クラブは9月2日に一時休養を発表。ハーフナー・ディド氏(53)が同コーチに就任したばかりだった。

 恩師で仲人も務めた清水商・大滝雅良監督(59)は「まじめでまっすぐで、私にとって大事な卒業メンバーで柱だった」と肩を落とした。

 ◆真田雅則(さなだ・まさのり)1968年(昭43)3月6日、静岡市清水区生まれ。清水七中-清水商-順大を経て、90年に日本リーグの全日空入り。92年、清水へ移籍。99年にはJリーグベストイレブンに選出された。04年に現役引退。05年、清水ユースのGKコーチに就任。08年からは千葉のトップチームのGKコーチ。今季から清水のGKコーチに就任した。J1通算243試合に出場。現役時代は180センチ、75キロ。