J2山形の新加入選手記者会見が18日、天童市内で行われた。同じ東北の仙台から期限付き移籍したFW中島裕希(27)は「チームとしても個人としても、結果にこだわってやっていきたい」と決意を新たにした。06年から2季、仙台で一緒にプレーしたFW万代宏樹(25)も時を同じくして山形に加入。ともに「元ベガルタコンビ」による2トップ結成を熱望し、1年でのJ1復帰を誓った。

 「ベガルタゴールド」から「モンテブルー」に勝負服を替えた中島が、J1復帰のキーマンになる。記者会見では、中井川GMから「15点、20点を目指してほしい」と期待の言葉をかけられ「とにかく結果にこだわっていきたい」と気合の表情。J2仙台時代の07年には47試合で10得点を挙げた。3年間過ごした鹿島時代を含め、J1経験も計5年と、実績は申し分ない。ルックスも抜群で、すでに女性ファンから写メール攻めに。ピッチ内外での活躍を予感させた。

 旧知の仲間たちとの再会が、新天地での支えとなる。奥野新監督の脇を固めるヘッドコーチ(HC)には、前仙台HCの手倉森浩氏が入閣。さらに仙台時代の2年間、ともに前線で汗を流したFW万代がJ2草津から加入してきた。手倉森HCからは「一緒にやれるのは心強いし、鍛えがいがある」と成長を期待され、万代からは「2トップを組んだときには声をかけなくてもやりやすかった」とラブコールを送られた。中島も「万代は今までで一番やりやすかった」と“相思相愛”。「元ベガルタコンビ」のゴールラッシュが、J1復帰への近道になるかもしれない。

 中島は今季新加入選手7人の中で最年長の27歳。兄貴分としての役割も担う。数日前に運転免許証を入れていた財布を紛失した万代を、この日は愛車に乗せて会場入り。初日から後輩思いの一面もみせていた。

 会見中に何度も「結果にこだわる」という言葉を口にした。結果とはJ1復帰、ゴール量産。成否は一目瞭然だ。イケメンFWが、有言実行で山形サポーターを熱くさせる。【湯浅知彦】