【グアム(米国)5日=永野高輔】助っ人DFの第1回審査-。札幌は今日6日、当地で韓国Kリーグの仁川ユナイテッドと今季初の練習試合(30分3本)を行う。石崎信弘監督(53)は、初実戦でのチェックポイントに新外国人DFノース(30)の能力見極めを挙げた。元韓国代表FW薛■鉉(33)ら強力な攻撃陣をそろえる相手への対応を分析し、新4バック構築の資料とする。

 合宿12日間の成果を試すときがきた。石崎監督は「ノースがゲームでどれだけやれるのか見てみたい」と話した。9対9の戦術練習までは行ってきたが、11対11、フルコートでの動きとなれば話は別だ。指揮官がプレーを生で見たのは、昨年12月に東京の紅白戦だけ。対外試合で能力を把握をしてから、本格的にDF4枚の人選に入る。

 オーストラリア代表と札幌では、守備方針にギャップがある。同代表はDFで奪うと原則、194センチの長身FWケネディ(名古屋)に放り込むスタイルが主流。札幌では奪った後、可能な限りパスをつなぎ、ビルドアップすることを求めている。「言われたことは真面目に直そうとしている。ただ、普通じゃ困る。助っ人なんじゃから」と指揮官は言う。寄せ、位置取り、連係。日本人DFをしのぐパフォーマンスを見せなければ軸とは認められない。

 ノース本人も自覚はできている。相手は09年に在籍した古巣。韓国サッカーの激しさも熟知している。「難しい試合になるだろう。チームとして、どこまでハードワークできるか」。言葉の壁も残る中、難関を突破し、定位置をつかむ。※■は王ヘンに奇