札幌が12日からの熊本2次合宿で「日豪しゃべルーム」を設けるプランがあることが9日、分かった。グアム合宿中に行われた6日の仁川との練習試合では、オーストラリア人DFノース(30)と他のDF陣とのコミュニケーションに課題が残った。熊本合宿ではセンターバック候補のDF岡山、奈良、櫛引をノースと同部屋にし、英語での意思疎通をスムーズにさせるのが狙いだ。

 連係強化のためにも英語でしゃべらないと-。宿舎の部屋割りを担当する札幌の斉藤俊和マネジャー(39)は「お互いが言葉を理解できるようにするため、センターバック陣を一緒の部屋にする可能性はある」と話した。朝から夜まで行動をともにさせることで、ノースは日本語を覚え、奈良、櫛引、岡山らセンターバック陣は英会話を上達させるという一石二鳥の作戦だ。

 ノースは昨季、東京に在籍していたが、日本語はあいさつ程度しか話せない。グアム合宿では、精神的ストレスを緩和することを優先し、英語を話せるブラジル人FWキリノと同部屋だった。だが「ノースはキリノとばかり話している感じ」とコミュニケーション不足を心配する日本人選手もいた。6日の仁川戦では言葉が通じずDF奈良と2人同時に競り合う場面も。開幕直前まで3週間以上続く熊本合宿で、てこ入れを図る。