オレがカツを入れる!

 札幌の新加入MF山本真希(24)が、今日25日の練習試合(相手クラブの意向で非公開)でボランチとして先発出場する。グアム合宿中の6日仁川戦に出場も、19日の北九州戦、22日の関大戦は左足首捻挫のため回避していた。今季、プロ相手の実戦では未勝利。豊富な運動量と展開力を生かし、元気のない攻撃陣を活性化させる。

 熊本県大津町運動公園球技場で行われた24日の調整は主力組でプレー。19日ぶりの実戦を前に「少し痛さはあるが大丈夫。自分の良さをアピールしてチームの力になれるようにしたい」と意気込んだ。前日23日の練習から完全復帰し、石崎監督はすぐに主力組に戻した。指揮官はボランチ最右翼と考えており「真希が入った試合はグアム以来なかった。試合で見てみたい」と期待した。

 精力的な上下動と左右へのサイドチェンジが武器だ。始動から約5週間が経過し、チームメートも特長を把握。FW内村は「何でもできるタイプ。飛び出しもうまいから真希が前に出れば自分のマークが外れる。連係して攻撃をつくっていければ」と言った。内村、山本が同時に実戦に臨むのは初。昨季チーム得点王の内村圭宏(よしひろ)&山本のYラインで新得点パターンを切り開く。

 生後6カ月の長女真綿ちゃんの声がエネルギーの源だ。練習後に毎日電話をかけている。「言葉にはなってませんが、いい励みです」。清水から一緒に北海道へ来た家族のためにも結果を出し、09年以来2度目の開幕先発切符をつかむ。【永野高輔】