札幌DF奈良竜樹(18)が、右内転筋痛のためU-19日本代表トレーニングキャンプ(12~14日、千葉)参加を辞退することが11日、分かった。前日10日のJ1開幕磐田戦は痛み止めの薬を飲みながら先発フル出場。本来、万全の状態ではなく、ケガの悪化を避けるため、やむなく合宿参加を見合わせた。

 この日は、札幌・宮の沢で軽い調整を済ませて終了した。代表でのアピールチャンスは逃したが「合宿にいけないのは残念だが次に呼んでもらえるようチームで結果を出し続けたい」と17日の次節神戸戦(ホームズ)を見据えた。

 回復次第だが、チーム練習に加わる時間が増えるのは前向きにとらえたいところ。磐田戦では前田、駒野を封じ込めたが、次の神戸には開幕戦2発のエース大久保だけでなく、鹿島から野沢、田代も加入した。代表経験者のDF伊野波、MF橋本もいる。「J1は警戒する選手が何人もいる。もし神戸戦に出られるなら、そういうことも頭に入れないと」。2戦連続完封で石崎監督の期待に応えたいところだ。

 指揮官も真のDFの軸に据えるための関門と定めている。「磐田戦で奈良がやれるイメージは見えた。今度の神戸は早くてうまい選手が多い。そういう相手にどれだけやれるか」。公式戦で結果を出せば、守備陣全体の自信にもつながる。

 この日の練習後は、関東への移動がなくなったため、母育子さん(47)とランチを食べ、午後から札幌U-18の卒団式に参加した。今日12日は開幕後初の完全オフ。心身ともにリフレッシュさせ次戦に備える。