<J2:横浜FC0-2甲府>◇第5節◇25日◇ニッパ球

 J2横浜FCのFW三浦知良(カズ)が、自ら持つJ最年長出場記録を45歳28日に伸ばした。甲府戦の後半32分、2点を追う厳しい状況から出場し、流れは引き寄せたが得点できず、結局0-2で負けた。「僕自身にとってそれはあまり重要じゃない」。一呼吸置いて続けた。「自分が90分出てチームが勝ったら、記録更新を喜ぶけど、15分出てチームも負けたのに、うれしくない」。

 開幕直前、年齢を感じさせる出来事があった。2月28日の練習中に右足首を捻挫。普通なら負傷して1時間以内に患部が腫れ上がるが、腫れもなく軽傷と思った。しかし夜寝る直前にパンパンと腫れ上がった。結局全治4週間。チーム関係者に「オレも年だね。腫れるタイミングがずれるね」と笑いながら話したという。

 サッカー伝道師として、オフにはフットサルにも挑戦した。100グラム単位で体重調整し、食事は栄養士と相談しながらメニューを決める。チャレンジ精神とストイックさがあったから、唯一J開幕から20シーズン連続公式戦出場も達成できた。日本サッカー界の宝は、今後も第一線に立ち続ける。【盧載鎭】