札幌は14日、札幌・宮の沢で戦術練習を行い、本来センターバックのDFジェイド・ノース(30)が右サイドバックに入った。明日16日のナビスコ杯大宮戦(NACK)は、同ポジションでの先発が濃厚。DF岩沼が練習中に左太もも裏を痛めて出場が微妙となっており、手薄なサイドバックを補うため、助っ人が“特命任務”に挑む。

 ノースは右サイドから的確なクロスを入れるなど難なくプレー。札幌では初のポジションも「ベッカムみたいにはいかないけど、いい右クロスでチャンスをつくれるよう頑張るよ」と意気込んだ。本職ではないが、2月29日のW杯最終予選サウジアラビア戦ではオーストラリア代表の右サイドバックとしてフル出場。勝利に貢献しており、石崎監督も「代表でやっている。問題ない」と期待した。

 この日は不動の左サイドバック岩沼が負傷し、札幌市内の病院で精密検査を受けた。大宮戦出場は微妙で、本来右サイドバックの日高を左に配置転換。空いた右サイドバック候補は、高木純が右膝痛、小山内が右太もも裏肉離れで別メニューと手薄になっていた。大事なミッションを前にノースは「任せてくれ」と渋く笑った。【永野高輔】