<J2:甲府0-0山形>◇第30節◇22日◇中銀スタ

 山形は大事な首位甲府との一戦を引き分けた。5連勝に乗せた4月30日の東京V戦以来、19試合ぶりに白星を重ねることはできなかった。

 J1柏から期限付き加入後5戦目で初先発となったFW林が前半16分、同終了間際、後半7分に得意の左足でシュートを放ったが、甲府GK荻の連続好セーブの前に無得点。恥骨部の状態が思わしくないFW山崎に代わってスタメン出場したが、移籍後初ゴールはお預けとなった。アウェー愛媛戦(19日=2-1)で2ゴールを挙げたMFブランキーニョも、元日本代表MF伊東の執拗(しつよう)なマークに苦戦。過去2試合とは違い、自由自在にパス、シュートを繰り出すことはできなかった。

 前節から中2日での連戦だった。20、21日は山梨・昭和町にある相手のグラウンドを間借りして練習。懐の深い甲府に“恩返し”の勝利をみせつけたかったが、不発に終わった。それでも自動昇格圏内の2位京都が松本に敗れたため、6位のまま勝ち点差は3まで迫った。【湯浅知彦】