赤丸急上昇中の清水MF八反田康平(22)が「勝ち点3」に向けて、中盤でタクトを振るう!

 14日、完全非公開で先発がほぼ確実な今日15日のホーム東京戦への準備を完了。8日の天皇杯2回戦アルテリーヴォ和歌山戦で5得点中3点を演出した好調も持続しているようで「ゴールに直結するプレーだけでなく、パスを受けてリズムを作りたい。最初からガンガン飛ばしていきます」と、笑顔で帰路に就いた。

 1年目の今季、鼠径(そけい)部痛で開幕から出遅れた。同期のMF河井陽介(23)らが主力として活躍する中、我慢のリハビリが続いた。「悔しさや焦りもある中で、筋トレすらできない時もあって正直きつかった」。苦しい時期を必死に乗り越え、5月に完全合流。6月のナビスコ杯鹿島戦で待望のプロデビューを迎えた。

 プロのスピードにも徐々に順応。同時に4キロ増えた体重は62キロのベストまで戻った。体脂肪率も7%まで絞り、ここ公式戦3試合では先発を任されてきた。八反田は「体も動くし、試合が楽しい。一番良い状態だと思う。チームにとって重要な一戦。自分が点を取るぐらいの気持ちで攻撃でチームの勝利に貢献したい」と、力を込める。本来の姿を取り戻した若き司令塔が、ここから遅れを取り戻す。【前田和哉】