札幌DFノース(30)が3日、W杯ブラジル大会アジア最終予選のオーストラリア代表に選出された。16日のイラク戦(ドーハ)に臨む。チームの降格は決まったが、リーグ残り7試合も全試合出場を宣言。札幌と母国のために全精力を注ぎ込む。

 体を張ってブラジルへの道を突き進む。9月29日の川崎F戦で股関節痛を再発。この日の札幌ドームサブグラウンドでの練習は途中で離脱したが「試合のときより1日1日良くなっている。少しぐらいの痛みなら出続けたい」と意気込んだ。

 9月11日の同予選ヨルダン戦は股関節痛で欠場を余儀なくされた。ノース不在が影響してチームは格下に1-2で敗戦。現在2分け1敗、B組3位と厳しい状況だけに「今度こそ100%のパフォーマンスができるよう準備して勝利に貢献したい」と雪辱を誓った。

 リーグ残り7戦も無駄にはしない。6日の浦和戦(埼玉スタジアム)に向け「優勝争いする浦和の前に立ちはだかる。その次も次の試合も全部出たい。上位クラブを邪魔していきたい」とやる気を表した。まずは目の前の敵、浦和の足をすくい、代表戦に勢いをつなげる。【永野高輔】