清水は24日、開幕前最後のプレシーズンマッチを行い、新潟に1-4と大敗した。前半4分にCKからオウンゴールで先制点を献上。今季初失点を許すと、全ての歯車が狂った。MF杉山浩太主将(28)は「初めてのリードを許す展開に焦ってしまった」。攻撃が組み立てられず、新加入のFWバレー(31)は前線で孤立。好機は相手のミスを突いた数回ほどで、同45分には再びCKから2点目を失った。

 後半、システムを4-3-3から4-4-2に変更。ツートップにFW瀬沼優司(22)、中盤右にMF河井陽介(23)を起用するなど反撃を試みたが、状況は変わらなかった。同27、38分に失点。終盤、DF犬飼智也(19)のヘディングで1点を返すのがやっとだった。アフシン・ゴトビ監督(49)は「システム変更後も良い組織は作れず、我々に追いつくだけの力はなかった」と振り返った。

 それでも杉山主将は、最後に「救いはシーズン前だったこと。必要以上に自信を失う必要はない。全員が『このままじゃダメだ』と十分に刺激を受けたと思うし、いつも以上に反省をして開幕戦で勝てるようにやっていく」と視線を上げた。3月2日に迎える開幕戦までの残り1週間で、もう1度立て直す。【前田和哉】