清水のDF村松大輔(23)のボルテージが、古巣湘南戦(16日)を前に一気に高まってきた。13日、チームメートと共に約1時間半の調整。前節横浜戦では控えに回ったが、オフ明けの12日から主力組に復帰すると、この日も7対7のミニゲームで持ち前の守備能力を発揮した。定位置のボランチで先発が有力となり、村松は「平塚競技場(現BMWス)で湘南と戦うことは特別なこと。モチベーションは高い」と、話した。

 村松はプロ入りした09年から2年間、湘南に在籍。DF鎌田など現在も連絡を取り合うチームメートもおり、昨季から結果は常にチェックしてきた。時間が許せば、スタジアムに足を運んだ。湘南がJ1に昇格した今季も、結果は自然と気になった。村松は「J1の舞台で戦うことがすごく楽しみだった。当然負けるつもりはない」と、語気を強める。

 村松にとって思い入れのある一戦。それは、チームにとっても横浜戦大敗からの復活を狙う大事な一戦だ。村松は「横浜戦は中盤を自由にさせ過ぎてやられていた」とイメージを膨らませ、最後に「自分が出たら、ガンガン前からプレッシャーかけて相手の中盤を自由にさせない。とにかく勝ち点3だけを考えて全力でいきます」と、頼もしく誓った。【前田和哉】