J2山形が来季のトップチーム運営組織新設へ共同事業者を公募するにあたり、スポーツチーム保有経験を持つ企業を対象とすることが分かった。クラブを運営する公益社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会の高橋節理事長が14日に募集要項を開示し、参加資格を公表。先月26日に新組織設立を発表した際に明言した「公益社団法人の主体性の確保」を前提に「国内を拠点に自己資本10億円以上」「スポーツチームの管理運営実績」などが明記された。同理事長は「サッカーに限らず、現在または過去にプロ、アマ問わずチームを保有していた企業」と説明。来季、山形のトップチームは株式会社が運営することが確実となった。

 参加資格には「国や日本スポーツ振興センターなど支援組織とのネットワーク」「(競技場等の)指定管理制度の調査研究の実績」といった新スタジアム建設に関わる事項も盛り込まれた。同理事長は「年内には(方向性が)当然出てくる」とした上で「まずは(NDスタがある)県総合運動公園の指定管理を取得する」と話した。

 応募の受理は今月24日まで、決定と公表は6月14日と日程的な余裕はない。さらに、具体的な資格を設けたことで対象が限られてくることについて高橋理事長は「今のところ問い合わせはないが、必ず(参加する企業が)いると思っている」とした。