磐田は16日、磐田市内で、18日のホームでの川崎F戦に向けて調整を行った。11日の柏戦で鼻骨骨折したDFチョ・ビョングク(31)は、フェースガードをして戦術練習に合流。チョは、ホラー映画「13日の金曜日」のキャラクターの名を挙げ「ジェイソンのマスクみたい」と笑い「まだ、怖さはあるけど、それ以上に試合に出て勝ちたい気持ちが強い」と意欲を見せた。

 チョは柏戦で、試合終了直前に相手の後頭部に顔をぶつけ鼻骨を骨折した。それでも立ち上がってフル出場し「負けていたのでやめるわけにはいかなかった」と振り返る。簡単な外科手術を受け、外見はほぼ元通りに。07年にも鼻骨骨折を経験しているが、その時は骨折後、すぐにフェースガードを着けずに試合復帰した。次戦には「チーム状況を考えたら勝たないといけない。フェースガードの着用は決めてない。今は出たい気持ちだけ」と話す。

 川崎Fとは今季、ナビスコ杯で対戦し惜敗。「組織的な相手のパス回しに注意したい」と警戒した。白星に恵まれないチーム状況に「こういう時だからこそ、基本的なことを基本的に考えることが必要だと思う。高校生の時を思い出して基本に返ることが大事」とキッパリ。センターバックの要は、次戦への準備と闘志を燃やしている。【岩田千代巳】