清水は23日、アイスタで専大と練習試合(45分×2本)を行い、2-1で勝利した。1本目の1分、CKからMF村松大輔(23)が押し込み先制点を奪った。同17分にPKを決められ同点とされたが、2本目の15分。MF河井陽介(23)のクロスにFW伊藤翔(24)が飛び込み、決勝点を決めた。

 スコア上では勝利したが、内容では7月6日のリーグ再開名古屋戦に向けて課題を残した。1本目は、集中力を欠いて単純なミスを連発。終始主導権を握られ、同点となるPKも自陣内で犯した何でもないパスミスから与えた。この日、右太ももの負傷から約2カ月ぶりに実戦復帰したカルフィン・ヨンアピン(26)は「個人的には久しぶりの試合でまずまずできたが、チームとしてはプロであることを示さなければいけなかった」と話した。

 攻撃陣も、後半から主力全員をベンチに下げた相手にわずか1得点。ボールは保持するものの、相手の脅威となる裏に飛び出す選手が少なく、最後まで崩しきる場面は少なかった。伊藤は「全員がもっと動きだしを増やさなければいけない」と、修正点を挙げた。

 試合後、アフシン・ゴトビ監督(49)は「ヨンアピンの復帰や伊藤のパフォーマンスなど全体的には満足している。ただ、まだ集中力が足りない。90分間集中して試合をマネジメントできるようにしていく必要がある」と総括した。残り2週間で照準を合わせる。【前田和哉】