苦しい夏場こそ“フルタイム働き蜂”になる!

 仙台DF蜂須賀孝治(22)が26日、悪癖克服へ乗り出す考えを示した。23日のナビスコ杯川崎F戦は右足がつって途中交代。中断前ラストゲームの5月29日の浦和戦も同じ症状で退き、チームは公式戦2試合連続で終盤に守備的な交代カードを切らざるを得なくなっている。本人も「足がつりさえしなければ、90分間いける感覚なんですけど、体質ですかね…」ともどかしさを口にする。

 もともと緊張しやすい性格で、汗の量も多いという。「高校選手権(県大会)決勝とか、大学の総理大臣杯とか、大きいゲームでつってました」と振り返る。運動量が鍵を握るサイドバック(SB)としては死活問題だけに、サプリメントの摂取など当然対策も講じてきた。しかし、夏本番を前に不安を抱えたままだ。

 新たに見直すのがスパイクと水分補給。これまでは8本のポイント(スパイク裏の突起)が全て取り換え式。SB経験も豊富な石川から「その重さの影響もあるんじゃないか」と助言され、より軽い、固定式と取り換え式が交ざったタイプの使用を検討している。試合中、ピッチサイドに置く水についても「自分のサイドだけ熱中症対策のドリンクに替えてもらおうと思ってます」。逆転4強がかかる30日の第2戦は、90分間走りきる。【亀山泰宏】