<J1:横浜1-0清水>◇第26節◇21日◇ニッパ球

 清水は横浜に敗れ、6シーズンぶりの4連勝とはならなかった。前半4分に先制点を献上。FWラドンチッチ(30)が執拗(しつよう)なマークを受けるなど、攻撃陣が振るわず無得点に終わった。勝てば1桁順位に浮上する可能性もあった一戦に惜敗。アウェーで首位に屈し、連勝は3でストップした。

 清水は序盤に先手を取られるとリズムを崩した。前半4分、左サイドでボールを受けた横浜MF中村に対し、徹底マークをしていたMF村松大輔(23)がプレスをかけたが、体勢を崩し突破を許す。再度プレスをかけるも、1歩間に合わず強烈ミドルで先制点を献上した。警戒していた形で失点すると、その後もボールを保持される時間が続き、反撃の糸口を見いだせないまま時間だけが経過した。

 頼みの攻撃陣は運にも見放された。同30分、FWラドンチッチがゴール中央約25メートルの位置から直接FKを狙うも、バーに直撃。直後の31分には右サイドを抜け出したDF石毛秀樹(19)がフリーでエリア内まで進入したが、シュートは大きく左に外れた。後半4分にはFW大前元紀(23)の強烈ミドルも右ポストに当たるなど、再三の決定機を決めることができなかった。

 さらに、不運は続く。同41分にゴール前の混戦からDF杉山浩太(28)が左足で狙うも、三たび枠に嫌われ得点できなかった。勝てば1桁順位に浮上する可能性もあった一戦で、最後まで攻めの姿勢を貫いたが、無得点に終わり、6年ぶりの4連勝を逃した。【神谷亮磨】