清水は18日、ホーム4連勝が懸かる今日19日の鳥栖戦に向けて、完全非公開で約1時間の最終調整を行った。10戦ぶりに先発する可能性が高いFW伊藤翔(25)が「できることを精いっぱいやって、自分の結果とチームの結果が伴うようにできればと思う」と、第17節の柏戦以来12戦ぶりのゴールを誓った。

 結果を残す準備は整っている。6日の甲府との練習試合で、ハットトリックを達成。その後の練習で行われた紅白戦でもネットを揺らすなど好調だ。伊藤は「いつも通りにできればいい」と手応えを口にする。鳥栖への対策も映像で確認。ポイントを「ボールを奪った後のカウンター」と掲げ「スペースが空いているように見えたので、うまく突いていきたい」と、頭の中で整理された狙いを明かした。

 同じく先発の可能性があるFW村田和哉(25)が「アシストしたい」と話していたことを報道陣から伝え聞くと「ムラとはやりやすい。(アシストしてくれたら)飯でもおごりますよ」と、笑った。

 チームはFWラドンチッチ(30)とMF本田拓也(28)が累積警告で出場停止。それでも、伊藤は「僕はラドンチッチではないし、チームのために彼とは違った良さを出せればいい」と、キッパリ。自身の定位置奪取にもつながる一撃で、チームを救う。【前田和哉】