大逆転優勝を狙う3位鹿島が、最終節で奇跡を狙う。首位横浜が負け、2位広島に勝利した上で得失点差を埋めるのが優勝の条件。前日練習を終えたFW大迫勇也(23)は「最低限の結果は勝つこと。プラス点が取れれば。個人的にはどんどんシュートを打って狙っていきたい」と、大量点に意欲を見せた。

 05年以降のリーグ戦441試合で、1試合で横浜と得失点差9を追いつく確率はわずか約0・0002%。だが98年には磐田が9-1でC大阪に大勝した記録もあり、さらに鹿島はホーム最終戦で01年から12連勝中と希望は残されている。4日にはクラブハウス上空に二重の虹が弧を描いた。07年にはコウモリ、09年には亀が訪れ優勝を果たすなど、自然が吉兆を運んできた歴史もある。奇跡の大逆転へ、予感は漂っている。