横浜MF中村俊輔(35)が“神の足”でJ1制覇に挑む。9年ぶり4度目のリーグ優勝がかかる今日7日の最終節・川崎F戦(等々力)に備え、6日は横浜市で最終調整。得点ランクトップのFW大久保を擁し、ACL出場権獲得へ3連勝中の川崎Fとの大一番を前に、中村が自分と重ね合わせたのが元アルゼンチン代表マラドーナだ。

 中村

 1対1でかわしてビッグチャンスを作ったり、取り囲まれて本来はパスを出すところをこねたり(粘って保持したり)。それでチームを勇気づけるというか、自信を持たせることができれば。そういうプレーが好きだしね。マラドーナみたいに。

 86年W杯メキシコ大会の「神の手ゴール」「5人抜きゴール」で名をはせたマラドーナのごとく、スーパープレーで仲間をけん引するつもりだ。

 この日はFKを14本蹴り、決めたのは1本と調子はいまひとつ。それでも「『メンタルが肉体を支配する』by、イチロー。そんな感じだね」。大リーグのヤンキース・イチローが言ったと記憶した言葉も胸に、1年の疲れを抱える体を奮い立たせる。【由本裕貴】