<J1:浦和1-0C大阪>◇第14節◇17日◇埼玉

 浦和の日本代表GK西川周作(27)が5試合連続無失点とし、W杯へ弾みをつけた。4月26日の柏戦後半ロスタイムに失点して以来、450分ゴールを割られていない。C大阪の日本代表FW柿谷曜一朗(24)、ウルグアイ代表FWフォルラン(34)に仕事をさせず、首位に立った。抜群の安定感を証明し、代表では第1GKの座を狙う。

 5試合連続無失点を達成した瞬間、西川はDF3人のもとへ駆け寄った。MF阿部も含めた5人で輪になり、守備陣の健闘をたたえ合った。「僕1人の力じゃないのは分かってる。前線の選手が追いかけてくれた結果。みんながハードワークした成果」。ホームで4試合連続1-0勝ち。存在感は際立ったが、ピッチ上の全員をねぎらった。少しかれた声は、今季最多となる5万4350人の中で大声を出し続けた証しだった。

 前半、相手のシュートはゼロ。バックパス以外、ボールをキャッチした場面はなかった。シュートストップなど直接的な働きはなくても、DF陣に細かくポジショニングを指示。決定機を作らせなかった。攻撃面では長短のパスを散らし攻撃の起点となった。

 代表の第1GKはベルギーリーグでも好調の川島で不動。だが南ア大会直前には、正GKが楢崎から川島になった。キャンプなどのコンディションによっては形勢逆転もある。第3GK権田も含め「3人でいい関係を築けているしレベルアップしていきたい」と言うが、抜てきへの準備はできている。

 理想のGK像は「ドイツ代表のノイアー。守備面でも攻撃面でもすごい」。西川が落選した10年南ア大会。ドイツの守護神は6試合に出場して4完封。決勝トーナメント1回戦でアシストも記録した。テレビで見て、攻守両面で要になった姿を目に焼き付けていた。「5試合連続無失点は初めて。W杯はみんなから『試合に出ないと応援しないよ』と励まされてます」。ノイアーがいる世界の舞台へ。西川が最高の状態で乗り込む。【高橋悟史】

 ▼J1の連続試合無失点(同一シーズン)

 浦和が第10節の横浜戦からJ1歴代3位タイの5試合連続無失点。最長は6試合連続で93年清水、96年横浜F(現在消滅)が記録している。また、浦和は第8節の川崎F戦からホームに限れば4試合連続の1-0完封。これはJ1史上初の記録だ。これまでのホーム連続試合1-0勝利の最長は95年広島、09年浦和、11年G大阪の3試合連続。今季の浦和はホームで緊張感のある試合が続いているが、この「最少得点勝利」の多さが守備陣、特にGK西川の存在の大きさを際立たせる。