J2磐田のDF藤田義明(31)が、19日のアウェー熊本戦でダイレクトプレーで相手のプレスを打開する。チームは17日、磐田市内で紅白戦を行った。次節、累積警告で出場停止のセンターバック伊野波雅彦(29)の代役に坪内秀介(31)が起用され、藤田は前節同様、ボランチでのスタートが濃厚だ。熊本は激しいプレスが持ち味で藤田は「プレスをかわすには、ワンタッチのダイレクトプレーが鍵。そこの正確性と技術を意識したい」と見据えた。

 今季の始動前から、J2の激しい競り合いに勝つ体づくりに努めた。体脂肪率が下がって筋肉量が増えた結果、体重が3キロ増加した。チームで唯一、全試合出場を遂げる強靱(きょうじん)な体へと進化している。前節岐阜戦では、攻撃でもFW前田遼一(33)にクロスを供給し3点目の起点になった。「残り試合、コンディションもどんどん上げられれば」。進化する31歳が今季初の「九州での勝ち点3」に攻守で貢献する。【岩田千代巳】