若きレジェンドが名門復活を担う。2季連続の無冠に終わった鹿島が14日、カシマスタジアムで新体制を発表し、今季からスタッフに転じる柳沢敦氏(37)と中田浩二氏(35)が出席した。中田氏はクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)の肩書で、2月1日付でフロント入りすることを正式発表。通算16冠のうち11冠を獲得した2人が裏方として経験を生かす。

 中田氏は「CROです」の紹介に照れ笑いしつつ「スポンサー、サポーター、地域、メディア。さまざまなステークホルダー(利害関係者)とリレーション(連携)し、今までと違う形で貢献したい」。人気選手だったキャリアを前面に、新規ビジネスチャンスを開拓する。8年ぶりの古巣復帰となった柳沢コーチも「勝ち切れるかどうかは、ほんの少しの差。その経験を知っている者として、日々の練習から細かく伝えていく」と王者のDNAを注入する。