開幕からの6試合で勝ち点13を獲得し、クラブ史上最高のスタートを切った原口元気のヘルタ・ベルリン。各国代表選手がチームを離れている現在、同クラブのパル・ダルダイ監督が新たなトレーニング法を導入している。


 1日の第6節で、酒井高徳が所属するハンブルガーSVに2-0で勝利を飾った後、マネージャーを務めるミヒャエル・プレーツ氏は「今季の我々は、テンポのあるプレーを手に入れた。それが結果につながっている。90分間これを続けることができれば、我々の前には多くの可能性が広がっていく」と、ヘルタの進化に自信を見せていたが、さらにプレースピードを上げるべく、ダルダイ監督が練ったプランは、フットサルを練習に取り入れることだった。


 大衆紙「ビルト」に対し、同監督は「今回は(ダルダイ監督の祖国)ハンガリーのフットサル界で成功を収めたヤノス・キス氏を招いた。ヘルタの練習場にはフットサル用のピッチが2面ある。フットサルの練習を通じて、敵陣でショートパスをつないでいくサッカーをより良くしていき、(ピッチが狭いので)判断スピードのアップにもつながる。今よりも素早いパスサッカーを学ぶことが目的だ」と、その理由について語っている。


 ただし、これだけで終わらないのがダルダイ監督だ。ビルト紙によれば、2日にわたって行われたこのフットサルトレーニング中は、なんとスタッフがドローンを上空に飛ばし、練習風景をカメラで撮影。地と空の両方から、選手の走行ルートやパスコースを分析したという。


 代表ウィーク明けの第7節、2位ヘルタは、香川真司が所属する3位ドルトムントとの大一番を迎える。果たして、このトレーニングの成果は早速表れるのだろうか。