欧州選手権準決勝でスペインがPK戦の末にポルトガルを破って、2大会連続の決勝進出。28日付スペイン紙マルカのよると、バルセロナ市内では歓声、花火、爆竹、街を走る車のクラクションが鳴り響き続けた。各地でも同様の光景があり、多民族国家であるがゆえに代表チームが結果を出せないといわれた過去がうそのように、スペイン全土が無敵艦隊の新たな勝利を喜んだという。

 GKカシリャスはPK戦での勝利について「PK戦では、落ち着いたふりをしてみせた。緊張は内に隠したし、いつもくじのようなものだといっている。スペインにはキックのスペシャリストがいる。シャビのキックは相手がよく止めた。その後、自分にも相手のキックを止める運があった。チームには運があった」と振り返った。また、DFセルヒオラモスが緩いチップキックでPKを決めたことについて、「勇気が必要なもの。彼には彼が重ねてきた経験がある。冷静、大胆、男らしい決断をした」とたたえた。