八百長関与疑惑で1月に日本代表監督を解任されたハビエル・アギーレ氏(56)が、27日にバレンシアの予備裁判所に出頭した際の事情聴取に「私の許可なく(銀行口座に)振り込まれた」と説明した、と29日付のスペイン紙マルカが報じた。11年に率いていたスペイン1部サラゴサ(現2部)の元会長イグレシアス氏から8万5000ユーロ(約1110万円)の入金があったことは認めつつ、「(元会長から)何の目的で振り込まれたかも聞いていない」と主張したという。

 当時、アギーレ氏は元会長からの入金について不審に思い、元会長に連絡を取ったほか、口座のある金融機関に勤務する友人に相談。友人からは「この入金に関して何か問題はないか(サラゴサに)確認するから心配するな」と言われたと説明。銀行で渡された現金入りの封筒は「開封することなくサラゴサに返した」と主張したという。(山本孔一通信員)