4大会ぶりの優勝を目指すバルセロナ(スペイン)が、アウェーでパリサンジェルマン(フランス)に快勝した。FWネイマールが先制し、FWスアレスが2得点。メッシを含めた自慢の3トップが躍動し、2大会ぶりの4強進出に前進した。第2戦は21日に行われる。

 バルセロナのスアレスが圧巻のパフォーマンスを披露した。1-0の後半22分。右サイドに出たパスに反応すると、ファーストタッチでブラジル代表DFダビドルイスの股を抜いた。ペナルティーエリア内で2人をかわしてゴール。同34分にはMFマスケラーノとのワンツーから、再び股抜きでダビドルイスを抜き去って、ダメ押し点を決めた。

 今季大会通算6得点とし、スアレスは「自分たちはインテリジェンス(知性)にあふれたプレーをした」と自画自賛しつつ「最も重要なことは勝ったこと。だが、サッカーは何が起こるか分からない」と浮かれない。W杯ブラジル大会での「かみつき行為」の影響で出遅れたが、3月には伝統の「クラシコ」で決勝点を奪うなど、メッシ、ネイマールと同等の存在感を発揮している。

 前半18分には、鋭い逆襲からメッシが左前にパス。裏に抜け出たネイマールが先制点を決めるなど自慢の3トップが機能した。ルイスエンリケ監督は「狙い通りにボールを支配し、さまざまな形で攻撃もできた。こういうプレーができれば、我々を倒すことは非常に困難だ」と満足げに振り返った。