インテルミラノの日本代表DF長友佑都(28)が、約3カ月ぶりの出場を果たした。アウェーのラツィオ戦に後半23分から右サイドバックで途中出場し、勝利に貢献した。右太もも裏の故障などで試合から遠ざかっていた長友にとって、2月8日パレルモ戦以来のピッチだった。

 久々のプレーを楽しんだ長友は試合後、選手やスタッフと抱き合い、サポーターに手を振りながらロッカー室へ引き揚げた。「3カ月は自分にとって長い期間。ケガで苦しんだ部分もあった。でも、たくさんの人が助けてくれ、ピッチに立つことが出来た。すべての人に感謝の気持ちを伝えたい」と話した。後半途中から右サイドバックに入り、果敢にオーバーラップし、クロスを上げた。「状況が悪い時も、環境や他人のせいにすることなく、自分の責任、実力だと受け止めて、日々のトレーニングを誰よりも追い込んできた」と胸を張った。6月から始まるW杯予選へ向け、日本代表にとっても心強い復帰となった。(西村明美通信員)