東京は9日、GK権田修一(26)がオーストリア3部リーグのSVホルンに期限付き移籍すると発表した。期間は12月31日まで。SVホルンはACミランFW本田圭佑が実質的なオーナーのチーム。

 権田は06年から東京に加入し、J1通算は183試合、J2通算は20試合。12年ロンドン五輪で正GKとして4強に貢献。14年W杯ブラジル大会の代表にも選出されたが、出場機会はなかった。ハリル日本でも招集されていたが、昨年7月にオーバートレーニング症候群で離脱。その後、公式戦出場がない。前半戦首位のホルンは1年での2部復帰に向け日本人選手補強の可能性を探っていた。

 小学校3年の時に東京の駒沢スクールに入り、U-15、U-18、トップチームと東京一筋の権田はクラブを通じ、「プロ生活10年目を迎えるこのタイミングで、サッカー人生で初めてチャレンジしてみたいと思い、今回の移籍を決断しました。一度は引退する事も考えましたが、サッカーから離れてみたことで今はプレーしたい意欲が今まで以上に沸いています。この意欲を力に、欧州で一からサッカー人生を始めたいと思っています」とコメントした。