ドルトムントの日本代表MF香川真司(27)がホームのウォルフスブルク戦で2戦連発となる今季9点目を挙げ、5-1の勝利に貢献した。前半7分にムヒタリャンの右からのシュートがゴール前へ飛んでくると、右足ダイレクトで流し込んだ。香川はここ7戦で5発目。この日、首位Bミュンヘンは1-1でボルシアMGと引き分けた。2位ドルトムントが引き分け以下ならBミュンヘンの優勝が決まっていたが、香川の活躍が宿敵の優勝を先延ばしにした。

 香川がドルトムントの攻撃陣をけん引した。前半7分。目の前に飛んできたムヒタリャンの強烈なシュートにもあわてず、鋭い反応で右足を合わせてゴール。2分後にはラモスの得点をアシストし、さらにチーム3点目も香川のシュートのはね返りから、ロイスがこぼれ球を蹴り込んだものだった。香川は5点中3点に絡む活躍で、4戦連続フル出場させたトゥヘル監督の期待に応えた。

 この日、同時刻に行われた首位Bミュンヘン-ボルシアMG戦が1-1のドローに終わった。2位ドルトムントが引き分け以下ならBミュンヘンが史上初のリーグ戦4連覇を達成するところだった。香川らの活躍でそれを阻止した。依然として首位チームが優勝へあと1歩のところにいることは間違いないが、意地は見せた。

 リーグ戦では2位が濃厚のドルトムントだが、21日にはドイツ杯決勝でBミュンヘンと戦う。この日のような戦いができれば宿敵の2冠を阻止することも可能だ。香川はこれまで「決勝まで内容の濃い練習、試合を重ねることが大事」と強調。ウォルフスブルク戦ではそんな気持ちが全面に表れた。