日本代表MF清武弘嗣(26)の今季2度目のアシストも、セビリアの内弁慶を直すことはできなかった。敵地で行われたエイバル戦にフル出場。前半27分に先制点を演出したが、その後は退場で2人少なくなった相手を崩せず、1-1で引き分けた。清武は「アシストをしてもチームが勝てなかったら意味はない」と悔しがった。

 鮮やかなアシストだった。前半27分。自陣で味方が相手パスを奪い、清武へボールをあずけた。そのままドリブルで敵陣深くまで進入。最後は狙い通りに目の前にいた相手選手の股間を通し、FWビエットのゴールをアシスト。それでもチームは後半19分に追いつかれると、最後は2人少なくなった相手を崩せず、ドローに持ち込まれ、アウェーでは昨季から実に21戦勝利なしとなった。

 ただ20日の次戦はホームでベティスとのセビリア・ダービー。清武は「どうなるにせよ日にちがないので、しっかり休んで準備したい」と静かに闘志を燃やした。(山本孔一通信員)