初出場から公式戦7試合連続でスタメンだったヘーレンフェインのMF小林祐希(24)は2部アイントホーフェン戦で、温存のためベンチスタートとなった。

 2-1の後半30分から途中出場。空いているスペースでボールを受けてマイボールの時間帯を作るなど、チームに落ち着きを与えるプレーで、チームの逃げ切りに貢献した。

 この日は、ロスタイムを入れてわずか19分間の出場にもかかわらず、取材中にスタジアムの外から「ユウキ・コバヤシ、オオオオー」とチャントが起きた。9月10日のトゥエンテ戦で初出場してわずか2カ月。得点やアシストと数字に表れる結果はまだ無いが、試合で戦う姿勢などが認められ、サポーターからの信頼を勝ち取っている。

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 試合後の小林の一問一答は以下の通り

 -15分+アディショナルタイム4分間の出場でしたが、随所に面白いプレーが見られた

 他の選手との違いを見せる、いいチャンスだった。こういう難しいゲームになったからこそ落ち着きとか、祐希が持てば状況が変わるとか楽になるというのを見せるチャンスだった。(中盤の)スタインに(相手が)ずっと1人か2人マークについていたから、彼が動いた後ろのスペースに誰か行ってあげれば、スッとボールを受けられるのにとずっと思っていた。それが(自分は)うまく出来たかな。(自分が出るまで)セカンドボールを拾えてなかったのを、俺が拾って出来るだけ前に、逆サイドへというのを意識して、落ち着かせようと思ってやりました。

 -良いデュエルが2つあった。スタンディングタックルで

 あれ、俺、タックル行ってないんですよ。(足を)引いてるんですよ。当てに行ってないんで。(バルセロナの)メッシとかイニエスタとか、ああいううまい選手は五分のボールが自分の方へこぼれる時に、結構(足を)引いているんです。あんまりガッチャと行って跳ねてボールが拾えないというより、引いてマイボールにする。こういう(格下の)相手だから試したというのもあるけれど。あれが次の相手(フェイエノールト)だったらガチッて行かないといけないかもしれないし。それは、今日は試せるかなと思っていた。ゲームの中でしかわからないこともあるから。当たり方、当て方、この前(ヘラクレス戦)、ちょっと負け気味だったデュエルという部分でどう勝つか。力ではないというのも分かったし。今日はいろいろ試すいいチャンスだったので、もうちょっと時間が欲しかったです。

 難しいゲームになってしまって残念な部分もあったけど、こうやって勝つ、勝ち続けるということはチームにとって重要。勝つことで次の試合へポジティブに。この試合の反省をみんなポジティブに捉えられるから。若い選手って負け出すと「良くなかった」「良くなかった」って落ちていっちゃうんで、勝つことでポジティブにミスを受け入れてもらうというのも話す良いチャンスなんで。新しい選手も出たし、点を取った選手(ナムリ)もいたし。ナムリも同じポジションで点を取ったんで、俺もうかうかしてられない。自分も得点、アシストしないといけないなというのを感じましたね。