テネリフェのMF柴崎岳(24)がチーム3点目の起点となった。2-2の後半25分から出場し、左MFでプレーした。後半31分にDFをクリアミスしたボールを拾い、FWロサノにラストパスを供給。シュートはGKに止められゴールとはならなかったが、こぼれ球をFWアマスが決めた。同点に追いつかれた直後の後半36分には、右クロスを頭で合わせたが、GKの好セーブで移籍後初得点とはならなかった。出場時間は短かったが、ヒールパスやダイレクトでボールをつなぐプレーもみせ、約2万人の観衆を沸かせた。

 不安障害と言われ、出遅れた柴崎だが3試合連続、今季4試合目の出場で移籍後最高のパフォーマンスを見せ、マルティ監督は「出場回数が増えるたびに、彼は順応している」と手応えを口にした。さらに「競走の激しい2部リーグに慣れることが大事だが、いいサッカーをしている。右、左、トップ下のどこでもプレーできる」と期待した。