<ドイツ杯:Bミュンヘン6-0インゴルシュタット>◇2回戦◇26日◇ミュンヘン

 MF宇佐美貴史(19)が所属するBミュンヘンが、2部インゴルシュタットに圧勝し、3回戦へ駒を進めた。

 投入された時点でBミュンヘンが4-0でリード。大勢は決していたが、トップチームで2度目の出場となった宇佐美には無駄にできない雪辱の機会だった。待望の初ゴールを挙げ「ちゃんと(得点の)数字がついた。良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 ハインケス監督が要求する守備の約束事を頭に入れつつ、持ち味の攻撃力を発揮しようと挑んだ。好パスでチームの5点目に絡んで迎えた終了間際だった。オリッチとのワンツーパスでゴール前に抜け出すと、相手GKを見てゴール左に右足で蹴り込んだ。

 今夏にG大阪から加入。しかし公式戦初出場となった8月13日のリーグ戦で途中出場して途中交代させられる屈辱を味わった。「あんなことはサッカー人生で初めて。突き落とされた感じになった」という。

 「腐ってたまるか。もう一度はい上がって戦力になってやる」と練習や2軍戦にひたむきに取り組んだ。逆境でも前向きな姿勢を失わず、約2カ月半後に結果に結び付けた。