<欧州リーグ:インテルミラノ3-1パルチザン>◇1次リーグH組◇8日◇ベオグラード

 いまのインテルミラノ(イタリア)に、黒星を重ねた開幕直後の不安定さはない。ストラマッチョーニ監督が「開幕当時からとても成長した」と話していたチームはパルチザン(セルビア)に完勝し、1次リーグ突破を決定。国内リーグと合わせた連勝が10に伸びた。

 相手サポーターから敵意をむき出しにされたアウェー戦で貫禄を見せた。手堅く前半を0-0で終え、後半にDF長友佑都をFWパラシオに交代。「前半は抑えて後半に攻勢を仕掛けたかった」という監督の策が当たった。

 パラシオは後半6分に右クロスを押し込んで先制し、30分にもカウンター攻撃から抜け出して加点した。42分にもグアリンが決め、突き放した。

 今季序盤は国内リーグで2勝2敗と苦しんだが、9月26日から公式戦で白星を連ね、11月3日には昨季無敗で優勝したユベントスにリーグで50試合ぶりの黒星をつけた。この日はエースのミリトらを休ませてきっちり勝利。前半だけの出場で体力を温存できた長友は「選手を入れ替えながら、好結果が残せている」と気持ちよさそうだった。