<UEFA杯:(5)パリSG3-1ボルフスブルク(1)>◇26日(日本時間27日)◇決勝トーナメント1回戦◇第2戦◇ボルフスブルク※()内の数字は2戦の合計得点

 ボルフスブルクの日本代表MF長谷部誠(25)が今季初ゴールを挙げた。パリSG戦の後半18分、こぼれ球を拾い、技ありのシュートを決めた。チームは1-3(2戦合計1-5)と敗れたが、今後につながる1発となった。

 長谷部が意地のゴールを奪った。2点を追う後半18分にこぼれ球を拾うと、相手選手を次々とかわしながらペナルティーエリア内へドリブルで切れ込む。最後は倒れ込みながら右足アウトサイドでゴールに流し込んだ。1-3と完敗したチームにあって、切れのいいプレーは目を引いた。

 「今日はひっくり返せると思ってやっていた。それでこの結果はすごく残念」。初戦(アウェー)に続き右MFで先発出場。2戦合計1-5と打ちのめされたが「(得点は)あそこでボールを持てば仕掛けた方がいい。あのプレーをもっともっと出来たらいい」。各国有力クラブが集う欧州カップ戦でも自身の技術が通用することを証明し、得点を今後への糧とする考えを口にした。

 結果だけみれば「焼け石に水」でしかない1発だ。しかし「個の力」を示した長谷部の得点は、今後の国内リーグ、日本代表につながる意味あるものだった。(西村友通信員)

 [2009年2月28日8時45分

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