協会と確執、マラドーナ監督事実上の解任
アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ監督(49)が、代表チームから姿を消すことになった。アルゼンチンサッカー協会は27日(日本時間28日)の理事会で、全会一致で契約を更新しない決定を下した。マラドーナ監督は続投への意欲をみせたものの、コーチ問題で協会との溝を埋められず、事実上の解任となった。後任候補には、元ボカ・ジュニアーズ監督のビアンチ氏、エストゥディアンテスのサベラ監督のほか、チリ代表のビエルサ監督の名前まで挙がっている。
己を曲げず、英雄が代表監督の座から降ろされた。地元メディアによると、マラドーナ監督は26日の会談で、親友マンクーソ氏らを代表チームにとどめるなど、スタッフ人事の一任を条件に次回の14年W杯ブラジル大会まで続投する意向を示した。しかし、アルゼンチン協会のグロンドーナ会長がコーチ陣の交代を求めて反発。交渉は決裂したまま、27日の協会理事会で全会一致で契約を更新しない決定が下された。
W杯準々決勝でドイツに0-4と惨敗。一時は辞任も示唆したが、それでもフェルナンデス大統領が留任を求めるなどスーパースターの人気は根強く、同協会も4年間の契約延長を要請していた。同協会の関係者は「埋めがたい大きな溝があった」と説明する一方で、「マラドーナ氏の第1章が終わったにすぎない。扉は常に開けておく」と将来に監督復帰の可能性があることも言及した。
地元メディアは、後任候補として元ボカ・ジュニアーズ監督のビアンチ氏、同国1部の強豪エストゥディアンテスのサベラ監督、元インディペンディエンテ監督のガレゴ氏、元横浜MのFWでリバープレートの監督も務めたラモン・ディアス氏、さらにはチリ代表のビエルサ監督の名前まで挙げた。皮肉にも、この日はマラドーナ監督が選んだ8月11日のアイルランド戦メンバー24人が発表された。FWメッシ(バルセロナ)、イグアイン(Rマドリード)ら17人までW杯代表が占めた。なお、ユース代表のバティスタ監督が暫定指揮を執ることになった。
08年10月28日に代表監督職を受託し、「86年のW杯優勝の栄光を取り戻す」と宣言した。あれから1年9カ月。歯に衣(きぬ)着せぬ言動に賛否が分かれ、世界から注目を浴び続けた英雄は、志半ばで代表チームから去ることになった。同監督は、一両日中にも会見を開くという。
[2010年7月29日9時15分 紙面から]
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