<ブンデスリーガ:ドルトムント2-0ハンブルガーSV>◇12日◇ドルトムント
【ドルトムント(ドイツ)=鈴木智貴通信員】ドルトムントの日本代表MF香川真司(21)が、ハンブルガーSV戦(ホーム)で今季2度目の2戦連発弾を決めた。後半4分、右足でミドルシュートを決め先制ゴールを奪うと後半25分には華麗なスルーパスを通し2点目の起点になった。ザックジャパンの期待の星は、チームの首位死守と3連勝にも貢献した。
後半4分、右クロスを受けると、右足で合わせた。相手DFに当たり、そのままゴールネットに吸い込まれる。待望の先制点に8万人の大歓声を心地よく受けた。後半25分には相手マークをかわし絶妙のスルーパス。確かな戦術眼からバリオスの2点目ゴールが生まれた。
香川
自分の中で葛藤(かっとう)もあった。ボランチがしっかりマークについてきたので、逆に自分が真ん中のスペースをあけるというのを意識した。(ゴールは)枠に飛ばすイメージがあった。相手の足に当たったけど、入ってくれて良かった。
人懐っこい性格が成功の秘訣(ひけつ)だ。C大阪からドルトムントへの移籍決定直後の今年5月11日。極秘で大阪から広島DF槙野の誕生日パーティーに駆けつけた。参加者全員が真っ暗な部屋で、ハッピーバースデーを歌い終えた直後、香川が登場。槙野は驚きとうれしさで絶句。「びっくりしました。うれしかったです」と感激した。
もうドイツ中で香川の名前を知らない者などいない。ドイツのビルト紙もチーム最高の2点(6点満点で1点が最高)と好評価をつける。
香川
試合をやるごとに成長している。首位に立つだけの力はある。継続が大事。
ブンデスリーガで首位を走るドルトムント、そのエースに香川は堂々と君臨している。
[2010年11月14日8時56分
紙面から]ソーシャルブックマーク